クラフトビールツーリズム 東京都福生市 Fat Barley Brewing

東京西部、自然豊かな山や川までアクセスがすぐの住宅街に突如として現れるアメリカ カリフォルニア州。JR中央線の立川駅で青梅線に乗り換え拝島駅までいくと、その北側に広がる米軍横田基地は、所在こそ東京都立川市、昭島市、福生市、羽村市、武蔵村山市と瑞穂町にまたがる広大な土地ですが、基地内の住所としては歴とした米国 カリフォルニア州。

そのせいか、周囲もかなりアメリカナイズされたのがこの辺りの特徴で、特に東京西部を南北に走る国道16号沿いはそんな雰囲気のお店も多いし、よくみる外国人もおそらくインバウンドの観光客ではなく基地から出てきた軍関係者なんだろうと想像します。そんな横田基地へのアクセスも可能な青梅線福生駅から徒歩数分のFat Barley Brewingに行ってきました。

Fat Barley Brewing
住所:東京都福生市本町128-1

Fatは日本語で太ったという意味で、Barleyは大麦という意味。Fat Barley Brewingはよく実った麦を使ったクラフトビール、というような意味と捉えれば良いでしょうか。暑い夏の真っ只中、濃い麦の味に期待がかかります。

J R青梅線の福生駅西口を出ると決して広くはないロータリーがあり、そのまま脇の左手の路地のような通りを歩いていきます。途中、数人の外国人とすれ違い、上述したようなこの土地ならではの雰囲気を実感しているとすぐブルワリーに到着。あらかじめInstagramで外観を見ていたのですぐに分かったのですが、人気のしない入り口付近を見て「もしかすると休業日?」との一抹の不安が過りました。

ブルワリーに近づいてみると重厚な格子がついた扉の横に「2F TAP STAND」との文字が確認ができ一安心、1階が醸造施設で2階がTaproomという構造でした。

醸造設備脇の入り口を通ってやや急な階段を登っていくと目の前の左手にカウンター、その奥にカウンターとテーブル席が用意されていました。落ち着いたグレートーンの壁に、ブルワリー外観の印象をそのままのインダストリアルな机とテーブルがマッチしていました。

この日オーダーしたのはコーンチップがついてくる飲み比べのセット。普段は1杯を堪能することが多い中で、気になったメニューは多かったこの日は、少し長居するつもりもあっておつまみ付きにも惹かれこちらをオーダーしました。

飲み始めて気がついたのは、先ほど登ってきた階段を登り切った右側(つまり今座っている席のエリアとはトイレ・階段を挟んで反対側)にも席があり、その向かい側でガラス張りになっているところから1階部分の醸造設備が覗けるということ。

Fat Barley Brewing 東京都福生市を起点にしたクラフトビールツーリズム

同じ福生市に、「多満自慢」というブランドの日本酒を醸造する石川酒造という酒蔵があります。こちらでは「多摩の恵」という地ビールを手がけており、また直営の福生のビール小屋というレストランで、作りたてのクラフトビールを飲むことができます。こちらは福生市ですが、最寄りは拝島駅(徒歩16分)です。

また福生駅から2駅 東京方面(立川方面)に戻った昭島駅には「ISANA Brewing Brewery & Roastery」というクラフトビールと焙煎コーヒーが楽しめるブルワリーがあります。