クラフトビールツーリズム - シンガポール Little Island Brewing Co.
シンガポール。急速な発展を遂げているこの東南アジアの小国家は、東京23区を一回り大きくしたくらいの広さに対し、国民の数は東京23区のおよそ半分。新と旧が至る所で交差し、東南アジアならではのカオス感も引き続き色濃く残る興味深い都市です。2024年8月に、夏休みとして4泊5日で訪れたシンガポールで、3箇所のブルワリーを巡ってきました。
このシンガポールにおいて、地理的にはちょうど真ん中あたりに位置しているのが、歴史ある名門ホテル ラッフルズ。宿泊をしなくてもホテルブティックや居並ぶラグジュアリーブランドのお店を目当てに訪れる人も多い観光地でもあります。このラッフルズホテルの向かいにあるシンガポールのブルワリーLittle Island Brewing Coに訪れました。
Little Island Brewing Co.
住所:26 Beach Rd, South Beach Avenue #B1-16, SIngapore
Little Island Brewing Co.はシンガポール国内に3箇所の店舗を展開するマイクロブルワリー。島と椰子の木を模したロゴはどことなく笑顔に見えてかわいらしいです。
今回訪問した3つある店舗のうちの一つで、シンガポールの地下鉄MRTのEsplanade駅に直結したサウスビーチアベニューという商業施設の地下一階にあるLittle Island Brewing Co. @ South Beach。実際のクラフトボールの醸造そのものはここで行なっているわけではないよう。他にはシンガポールの玄関口であるチャンギ国際空港近くのChangi Village店と、シンガポール南部エリアの Gillman Barracks店を構えています。
サウスビーチアベニューの地下には多くの飲食店が並び、このLittle Island Brewing Co.も他のお店と同じく外にテーブル席を構えていました。やや暑い日の夕方ではありましたが、一階部分が吹き抜けになっていて開放的なこともあり、外のテーブルに席をとりました。シンガポールは日本よりも南に位置してることもあって年中気温が高いため、店舗の中はクーラーが効きすぎて寒いことも多いためそれを避ける意味もありました。
この日オーダーしたのはGalaxy IPAのDead Star。IPAの割には少し色は薄めかな、と一瞬思いましたが、グラスもまた可愛らしい印象です。
熱帯雨林気候にあたるシンガポールはやはり暑く、近くで業務用の大型扇風機が数台回っていたことに助けられましたが、逆に冷たいビールがとても美味しく感じられるというメリットも実感できました。
夕食時間帯であったので、料理も一緒にオーダーしたのですが、ジャンルはまさに多国籍。春巻き(中国)、フィッシュ&チップス(イギリス)、アルゼンチンステーキ(アルゼンチン)、ケサデア(メキシカン)、塩麹や和牛(日本)といったアジアと西洋がミックスするシンガポールらしいメニューが並んでいました。ただ、どれもビールに合いそう!と言う共通項は見られます。
Little Island Brewing Co シンガポールのクラフトビールツーリズム
シンガポール滞在中に訪問した
・Little Island Brewing Co
・BREWERKZ
・Lion Brewery
以外にも、Google Mapで調べた限りシンガポールには想像以上のBreweryが存在していました。今回宿泊したホテルでサービスで提供されていたのはBrewlanderのSession IPA。時間の関係で訪れることのできなかったシンガポール西部にもパッと調べただけでも4−5のBreweryがGoogle Map上に表示されました。
面積も小さく、人口が少ないながらアジアのハブとして機能するシンガポール。物価も日本に比べるとやや高めで、ことクラフトビールは1パイントで$12-15(=1,400円~1,700円)ととても高く感じたのですが、しっかりクラフトビール経済が成り立っているように見えた背景には、上述の料理のように様々な文化に適合できる土壌を持ったお国柄が多くの人を惹きつけているからなのだと感じました。