クラフトビールツーリズム 宮城県 BATSUJI BREWING

仙台駅から徒歩10分程度のところにある、芭蕉の辻と呼ばれる交差点。ここは江戸時代より仙台城から東に向かってのびる大町通と江戸時代の交通の大動脈、南北に走る奥州街道が交差する、仙台城下の中心地でした*1。「Marble
Roadおおまち」と「サンモール一番町」のアーケードが交差するところより少し外に出たエリアで、日本銀行の仙台支店の斜向かいに立つビルの1階が「CROSS B PLUS BASHO NO TSUJI」。ここにBATSUJI BREWINGがあります。

BATSUJI BRWEING
住所:宮城県仙台市青葉区大町1丁目1-30

訪れたのは7月末。仙台で初めて熱中症アラートが出たということでとても暑く、ビールを飲むには最適な日の夕方、アーケードのところどころにお目見えしていた七夕飾りを横目に見ながら歩いて向かいました。(仙台の七夕祭りは旧暦の7月7日に合わせての開催なため、2023年は8月上旬の開催)

CROSS B PLUS BASHO NO TSUJIはレストランをテナントの中心に置きつつ、壁面をほぼ全面ディスプレイモニターにするなど、イベントの開催ができるようになった複合施設。「BASHO NO TSUJI」を略した「BATSUJI」BREWINGはレストランに併設された醸造施設でつくられたクラフトビールが提供される形になっており、ゲストビールも含めた複数のクラフトビールを楽しめるようになっています。

この日はBATSUJI BREWINGのオリジナルクラフトビール2種類に、同じ東北拠点のブルワリー、Black Tide Brewing(宮城県)、やくらい地ビール醸造所(宮城県)、Be Easy Brewing(青森)、みちのく福島路ビール(福島県)が4種用意され、他にも大手メーカーの生ビールが飲めるようになっていました。同じクラフトビールのブルワリーとして、また東北地方という共通項を持っているブルワリーが横でつながり市場を盛り上げている感じは、クラフトビールならではの取り組みととても良い印象を持ちました。

この日は宿泊予定がなく限られた時間ということもあってBATSUJI BREWEINGのオリジナルビール「ペルジャンペールエール」とBlack Tide Brewingの「Haba! Mada!」の2種をいただきました。オーダーしたクラフトビールにつけられた番号と同じ番号が振られたコースターで提供されたのも印象深かったです。

仙台駅周辺のブルワリーはそれほど選択肢が多いわけではないのですが、一つ興味深いのは宮城県に本社を置く「牛タンの利久」が、「希望の丘醸造所」としてクラフトビールの醸造にチャレンジをしています。仙台市内の利久のお店でもこのクラフトビールが飲むことができます。

*1 引用元: 芭蕉の辻プロジェクト ホームページ