クラフトビールツーリズム 広島県HIROSHIMA NEIGHBORLY BREWING

ブルワリーの立地は様々で、醸造専用の建屋があるところもあれば、マンションの一室なんてこともありますが、街中のブルワリーだとテナントの一角や飲食店に併設しているケースも多々あります。ここ広島県にも多くのブルワリーがありますが、街中、それも商店街のど真ん中にあって、この規模の醸造施設を擁しているのは広島県にとどまらず国内でもとても珍しいのではないかと思います。今回は広島市にあるクラフトビールのブルワリー、HIROSHIMA NEIGHBORLY BREWING(ヒロシマネイバリーブリューイング)に行ってきました。

HIROSHIMA NEIGHBORLY BREWING(ヒロシマネイバリーブリューイング)
住所:広島県広島市中区大手町1丁目5-10

広島には過去に何度か訪れていますが、商業の中心地は広島駅から少し離れた県庁や広島城、平和記念公園を中心としたエリアのようで、HIROSHIMA NEIGHBORLY BREWINGも平和記念公園から歩いて数分のところにありました。HIROSHIMA NEIGHBORLY BREWINGは広島本町通商店街のアーケード内に位置し、パッと見は飲食店。しかし、外からも見える2階部分には醸造タンクなどの設備が並び、店の入口すぐのカウンターにはタップがずらり。ブルワリーの興味がない人には「無機質な機材が並んでいるな」「あのタンクがなければもっと席が用意できるのに」くらいにしか思わないかもしれないですが、見る人が見ればここが歴としたブルワリーであることがわかります。

店内はどれも高めのテーブル席とハイカウンター、奥には系列のはればれという炭焼き料理屋がありました。カウンターの裏手に当たる場所にも醸造タンクがならび、まさに出来たてのクラフトビールが用意されるんだな、というワクワク感があります。

この日飲んだのは、"広島日の出ラガー"と"塩joyサマー桜ウィート"の2つ。広島日の出ラガーは副原料に同じ広島県尾道産の麦茶を使用しており、また塩joyサマー桜ウィートも広島県庄原市で作られた大島桜の桜花の塩漬けを使用したもの。印象的だったのは塩joyサマー桜ウィートで、飲んだあとにサクラの香り(塩joyとあるだけあって、まるで桜餅のような少しのしょっぱい感覚も)が口の中にのこりました。

店内にはクラフトビールの醸造プロセスをイラストしポスターもあり、そこでは広島でとれたものを副原料として使っていると記されていて、HIROSHIMA NEIGHBORLY BREWINGが地元を大切にしていることを感じることがてきます。

HIROSHIMA NEIGHBORLY BREWING 広島市を起点としたクラフトビールツーリズム

HIROSHIMA NEIGHBORLY BREWINGは広島の中心地にあり抜群のアクセスを誇ります。ホテルも周辺に多数位置し、原爆ドーム、平和記念公園、広島城へはいずれも徒歩で行ける距離にあるため観光の拠点にしやすい立地も強みです。

広島市内は路面電車が発達しており、市内の移動は主に広島電鉄が運行するバスと路面電車になります。同じ広島市内で江波駅近くにあるSession's BreweryはHIROSHIMA NEIGHBORLY BREWINGから路面電車で30分ほどの距離にあリますので、ギリギリ酔いが覚めないくらいの距離感でブルワリーのハシゴも可能。残念ながら時間の関係でこの機会にハシゴすることはかないませんでしたが、例えば市街の中心にあるホテルメルパルク広島に宿泊をすると、HIROSHIMA NEIGHBORLY BREWINGまで徒歩4分、Session's Breweryまでは30分弱ととてもアクセスが良いです。

広島でクラフトビールツーリズムを楽しんでみては。