クラフトビールツーリズム 静岡県 ROUGH&LAUGH BREWING/BEER STANDARD
横長な形の静岡県東部に位置し、富士山のちょうど南側にあたる富士市。その市の名前を冠したJR東海道線の富士駅の北口を出て徒歩でおよそ5分のところに、ROUGH&LAUGH BREWINGとその直営のタップルームBEER STANDARDがあります。
ROUGH&LAUGH BREWING/BEER STANDARD
住所:静岡県富士市富士町8-12
グラウラーにより量り売り:なし
人生で初めての富士駅に降り立ったのは夕方5時過ぎ。5時とはいえ、11月ともなるとだいぶ暗くなっており、部活帰りと思しき高校生の集団に何度か出くわしましたが、やや寂しげな駅前からGoogle Mapを頼りにブルワリーを目指し、富士駅西の交差点から北に延びる商店街脇の路地を入ります。壁に大きく「CRAFT BEER」と描かれたBEER JAMという居酒屋さんを左手に見てすぐの路地を今度は右に。少し行くと左手にBEER STANDARDと書かれた看板が見えます。ちなみにこのあたりは飲食店が多かった印象です。
ブルワリーが1階にあり、地下がタップルームとなっているので階段をおりて店に入りますが、階段の目の前にはシンプルなロゴ。そして階段先には、チョークで描いたようなWelcome Boardぽい漆黒の扉が開いていて、お客様を迎え入れてくれました。中はカウンターとテーブル席がおよそ20席ほどでしたが、開店まもないためかお客様は自分のみだったので迷わずカウンターへ。
メニューを見せてもらうと用意されていたのは6種類。お店の方にそれぞれの説明を聞くと「限定」という言葉が響き、地元のイタリア料理店「IL BORGO(イル ボルゴ)」とのコラボビール「Birra al Limone」というセゾンスタイルのクラフトビールをチョイス。
他にお客様がいなかったので、クラフトビールをいただきながら、お店の方とたくさん話をさせていただきました。上の写真背景に写っているシルバーの冷蔵庫にあるカラフルなものはステッカーで、国内の様々なブルワリーのものです。以前訪問したことのあるTIELS BREWINGやHUMANS BEERなどもあれば、行ったことないブルワリーも。この日は沼津が最終目的地と告げると、REPUBREWが老舗とのことでお勧めしてくださいました。
ROUGH&LAUGH BREWING 静岡県富士市を起点にしたクラフトビールツーリズム
ブルワリーではないですが、行きすがら見かけたBEER JAMは、このROUGH&LAUGHの系列店とのこと。元々はBEER JAMの方が国産クラフトビールを提供するビアバーとして事業を営んでおり、その流れで自社でクラフトビールを作ることになったとのこと。
先ほどのステッカーに象徴されるようにブルワー同士では横のつながりは結構ある、というお話でしたが、残念ながら、同じ富士市にはブルワリーは聞いたことない、とのことでした。ただ、富士山の伏流水など豊富な水源と、東名高速など東にも西にも出やすいという発達した流通網がブルワリーが静岡県に多い理由では、と分析していました。
確かに、お店の方のご指摘の通り、静岡県のブルワリーは「水」を特徴と謳うことが多いことに気がつきました。柿田川の水を使っている沼津クラフトの柿田川ブリューイングもその一つ。水、このキーワードを胸に、この足で沼津へ向かいました。