クラフトビールツーリズム 宮城県 穀町ビール/ビア兄

仙台駅から公共の交通機関を使うとおよそ20分ほど。地図でいうと仙台駅の南にあたる仙台市若林区、最近整備された大きな道路(宮沢根白石線)沿いに穀町ビールはあります。地下鉄の河原町駅と愛宕橋駅からそれぞれからおよそ徒歩で10分ほどのところにあるこのブルワリーの周囲は本当に住宅街。店舗らしい店舗は駅近くのコンビニくらいで、見渡す限り飲食店ぽいものも見つけられません。店舗入り口側に回るまでは普通の家な感じに見えていたのが、「穀町ビール」のノボリとオープンテラス席、そしてライトアップでここだと気づかされました。

穀町ビール(Grain Town Brewery)/ビア兄
住所:宮城県仙台市若林区石名坂34

ガラス張りの扉の先にはすぐカウンター。開けるのに戸惑っていると、カウンターの向こうに立っているスタッフさんが、「横に引いてください」とジェスチャーで教えてくれました。引き戸です。6席だけの本当に小さなタップルームは月に1週間ほどのオープンという特異な営業スタイルなので、ここ目当てで仙台に行かないのであれば、「たまたま開いててラッキー」となること間違いありません。今回の自分もその口なので、事前にFacebookで営業時間のチェックしつつ、電話でも営業を確認してから向かいました。

この日到着したのは19時前でしたが、すでに6席中3席が埋まっていたので、自分が4人目のお客。ハイチェアのカウンターに腰掛けてもメニューが出てくることはなく、おもむろにカウンターの中のスタッフさんが「説明しますね」と言ってカウンター向かって左手にあったボトルビールを一つ一つ丁寧に紹介してくださいました。

メジャーなビールのスタイルだとピルスナーやWitなども置いていましたが、お店の人曰く、もともとベルギースタイルから醸造を始めているとあって、ヨーロッパスタイル且つアルコール度数が高めのビールが主力のよう。

まずはピルスナーの「の・ビール」を頼むと、アテにドライフルーツが出てきました。写真を撮りたいと申し出ると快諾、隣にメニューがわりに置いてあったボトルを添えてくださいました。ボトルを眺めると ラベルには「Higashi Matsu Shima」(東松島)の文字。はて、ここの住所は仙台市だよな、、と思って調べると、「の・ビール」は東松島産の大麦を100%利用しているとのこと。東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県東松島の地名は当時を知る人であれば心に残っているはず。地域を支える経済活動への貢献もクラフトビールの良さだと思います。

続いて「穀町エール(9)」をオーダー。こちらも東松島産の大麦を使ったストロングエールとのこと。

ところでビールについているこの数字、醸造した順か何かと思いきや、お店の人曰く≒アルコール度数とのこと。一般的なビールのアルコール度数は5%前後が多いことからも、このブルワリーの強いこだわりを感じることができます。

持ち帰りも可能とのことだったので、穀町エール(12)ベルジャン・ストロングをお持ち帰り。12とあるので、アルコール度数が12度です。

穀町ビール/ビア兄 宮城県仙台市を起点にしたクラフトビールツーリズム

同じ仙台市内には以前伺ったBATSUJI BREWINGがありますが、アクセスがあまり良くなく電車も乗り換えが必要です。