クラフトビールツーリズム ハワイ ALOHA BEER CO

自分自身のブルワリー経験の原点となったホノルルビアワークスがあるのがハワイのカカアコ。コロナ禍があけ、2023年末に実に4年半ぶりの海外でハワイへ行く機会に恵まれて、そのホノルルビアワークスからも徒歩でいけるアロハビアカンパニー(ALOHA BEER CO)を訪れました。

アロハビア(ALOHA BEER CO
住所:700 Queen St, Honolulu, HI

ハワイのワイキキから見て西方面にあるアラモアナのさらに西側に位置するカカアコは近年急速に開発が進んでいるエリアで、真新しい集合住宅や商業施設が並び、今も至る所で大規模な開発工事が行われています。元々は倉庫街で自動車工場なども多かったカカアコは、工場や倉庫の壁画をキャンバスとして絵を描くアーティストが集まりだし、今も新しい壁画が増えるなどカルチャー的にも進化している街のようにおもいますが、ブルワリーも多数存在しています。今回訪問したアロハビアカンパニーはカカアコの中でも北西に位置し、ワイキキの中心部エリアからは公共交通機関(The Bus)では30分ほど。タクシーでおよそ15分の距離にあります。

カカアコの西に位置する有名なオーガニックスーパー「Down to Earth Organic & Natural Kakaako」から徒歩で向かうこと5分ほど。Keawe StからQueen Stに入り、西側から徒歩で向かうとかなり大きな建物にALOHA BEERの看板がかかっているのが目に入りました。

それもそのはず、近づいて開いていたドアから中を覗くと、その建物の中にかなり大きな醸造施設があり、まさに缶に詰まったビールを振り分けている作業をしているのが見えました。

タップが忙しく20ほど並んだカウンターに陣取り、BIG JUICY IPAとあったFROOT LUPESのハーフパイントをオーダー。

ここはAloha BeerのBrewpub&Beer Gardenと位置付けられており、店内はかなりゆったりとした作りで、カウンターに席が11ほどと4人座れるテーブル席が6個ほどでしたが、特にテーブル席は隣との距離が広くとられており、かなり余裕があります。またQueen Stに面した入口手前にオープンテラスと、建物の向かって右側がビアガーデンとなっていて席があり、その奥には外には2畳ほどのグッズショップもありTシャツやステッカー、グラスなどが販売されていました。

カウンターで飲んでいる間にもその奥にある作業場につながる窓からは、ベルトコンベアーの心地よい回転音に合わせ、缶ビールが運ばれて仕分け作業をしているのが見えました。時折聞こえる笑い声が工場然としていないbreweryで、仲間とcultureの一つとしてクラフトビール作りを楽しんでいる風が伺えました。

また伺ったのがはちょうど冬休みのクリスマス直後の26日とあって、開店もない時間帯の訪問でスタッフがクリスマスの飾りを撤去しており、このあたりもゆるりとしたハワイのカルチャーを色濃く反映しているな、と感じました。

朝11時の開店直後に伺いましたが、開店30分程度で4~5組のお客様が。ちなみにグラウラーを持ち込めば持ち帰りもできるとのこと。

ALOHA BEER カカアコを起点としたクラフトビールツーリズム

カカアコ周辺はクラフトビールのブルワリーが密集しており、ALOHA BEERをはじめ、Honolulu Beer Works、Waikiki Brewing Company、Howzit Brewing、HANA KOA BREWING などは行き方次第ではありますが、うまく回ればブルワリー間の移動は徒歩で10分程度とハシゴが可能な距離にあります。ブルワリーによって開店時間が夕方から、というケースも日本では少なくありませんが、こちらカカアコのブルワリーは開店時間が11時だったり12時だったりと比較的長い営業時間をしていますので、昼から頑張って夜までかけて1日で全制覇も夢ではありません(へべれけになると思いますが)。

またALOHA BEERはワイキキの中心地に小規模ながらBeer Gardenとしている店舗があり、ハワイでは珍しくオープンな環境でビールが飲むことができます。ただし、Tシャツをはじめグッズ類の扱いはかなり限られていますので、グッズも含めしっかりご覧になりたい場合は、カカアコの店舗に行くことをお勧めします。