クラフトビールツーリズム ハワイホノルルビアワークス

※コロナ禍で思うように遠出ができない中、新しいブルワリーの開拓ができていないため、過去に海外で訪れたブルワリーを回顧します。

ハワイのホノルルにあるカカアコといえば、ここ数年はウォールアートを中心としたアーティスティックな街並みとホノルルにおける食のトレンドエリアとして知られ、ワイキキからもほど近く、また日本人もよく訪れるショッピングセンターのあるアラモアナまで行けばそこからは徒歩圏内とあって人気の高まっているエリア。

しかし2015年当時は、ウォールアートは点在していたものの、まだまだ倉庫街としての印象が強く、日中にも関わらずあまりブラブラしている人はいなかった場所の印象が強く残っています。そんな場所になぜいたのか、、、お目当てはホノルルビアワークス(Honolulu Beer Works)というブルワリーでした。

ホノルルビアワークス(Honolulu Beer Works)
住所:328 Cooke St, Honolulu, HI

2015年5月下旬、観光でワイキキとアラモアナのちょうど中間あたりに滞在していて比較的カカアコまでのアクセスが良かったことと、この日ここでクラフトビールを飲むことを目的としていたため、レンタカーではなくバスを使って近隣で下車、あとは徒歩で向かいました。バスを降りてからのあまりの人気のなさに少々不安を覚えた記憶があります。無機質な倉庫や自動車工場などが居ならび、ギャラリーや小さなオフィスが目につくものの、日曜日だったせいか、どこも空いていなくひたすら無人。キョロキョロしながら「Honolulu Beer Works」の丸身を帯びたロゴを目にした時の安堵、そして意を決してくぐった扉の先のブルワリーの開放感は今でも強く心に残っています。

入って正面、カウンターの上にある黒板にはアメリカ人らしい文字で書かれたクラフトビールのメニューが掲げられ、日本人にはやや背の高いバーカウンターの向こうにいる女性の定員さんが忙しく働いています。日曜日の日中で道路に面した窓が開け放たれていたためか、店内も明るさに満ち活気だっていました。幸い自分と同じく一人で訪れているお客さんも多く、フラッとビールを飲みに来る場所、というアメリカのブルワリーの姿を目の当たりにしました。そしてこの経験が自分のクラフトビールとの結びつきを急速に高めてくれたものになりました。

今でこそエールやセゾンといったビールの種類が認知を得るようになってきましたが、日本ではまだクラフトビールの存在が今ほどメジャーでなかった2015年、一般的なビールの種類といえばいわゆる日本の大手メーカーが作るピルスナーと、ギネスに代表される黒ビール、そして日本でも飲めるところの多かったヒューガルデンなどのベルジャンホワイトあたり。黒板に並んだメニューの多さに「さてどれを飲むものか」と悩んだのを強く覚えています。

当時、そして今でもなぜか、自分の中ではジャンクフードのお供に黒ビールというスタイルが気に入っていたこと、またその名前に惹かれてオーダーしたのは「South Shore Stout」というスタウト(黒ビール)と、重めのサンドイッチ。窓際に陣取って昼間から飲んだスタウトは、5年以上経った今では、流石に味こそ思い出すことはできませんが、ローカルなビールを楽しむという経験と、ゆっくりと流れた時間の心地良さは今でも強烈な印象として残っています。

ホノルルビアワークスのSouth Shore Stout

2020年に始まったコロナの影響で観光産業で成り立つハワイも大打撃を受けていると聞きます。そんな中でも、たまにホノルルビアワークスを思い出してサイトを覗きに行き、ちゃんと営業していることが確認できると安心をしていました。

Honolulu Beer Works カカアコを起点としたクラフトビールツーリズム - 周辺観光
ウォールアートで有名なカカアコ。Honolulu Beer Works一帯は低層な建物が並ぶエリアですが、周辺には小規模ながら至る所にウィールアートが描かれるなど、まさに街全体でウォールアートが受け入れられているのがわかります。上述の通り日によっては人気の少ないエリアなので、街歩きには十分な注意が必要ですが、Honolulu Beer Works周辺をぐるっと散歩して、お気に入りのアートを探すこともできます。

ホノルルビアワークスから数ブロック、徒歩で5分ほど離れたところにあるカカアコファーマーズマーケット(Kaka'ako Farmers Market)は毎週土曜日の午前8時から正午までの開催。アメリカの場合は正午までといってもお客さんの入り次第で早めに閉じる店もあるので早めの時間に行くことをおすすめします。このカカアコファーマーズマーケットからさらに10分ほどアラモアナ方面に歩くとあるのがワードセンターというショッピングセンター。ラーメンやお寿司など日本人になじみの深いレストランが出店しています。またプレートランチが評判なカカアコキッチン(Kaka'ako Kitchen)もワードセンターに出店していましたが、現在はケータリングのみのよう。ワードセンターの近隣にはホールフーズマーケットクイーン店(Whole Foods Market)、ノードストロームのアウトレット店舗、ノードストロームラック、ディスカウントストアのTJ-Maxxなどがあり、アメリカのショッピング体験にはちょうど良い場所です。

ワードセンターの向かい、アラモアナブルーバードを挟んでビーチ側にはアラモアナビーチパークが広がります。車通りが激しいので横断はきちんと横断歩道を渡らないと危ないですが、ワードセンターでかったランチをテイクアウトで公園で食べることもできます。

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