クラフトビールツーリズム 沖縄県 ヘリオス酒造
那覇空港からおよそ車で70分。小規模ながら人気の高い「道の駅 許田やんばる物産センター」からもほど近い場所に本社を構える「ヘリオス酒造」はラム酒の製造を起源として1961年に創業した酒造メーカーです。このヘリオス酒造は1996年に沖縄県でクラフトビールの醸造を開始し、アジアビアカップで受賞するまでに至りました。このヘリオス酒造では工場見学を実施しているとあり、車で訪れてみました。
ヘリオス酒造
住所:沖縄県名護市字許田405
鹿児島から種子島、奄美大島をへて沖縄那覇市へとつながる国道58号線、名護市の南側にある許田港の向かいの集落を入っていくと(集落内は徐行運転が義務付けられています)、突き当たりに聳える鬱蒼と茂った木々の手前に物々しい歴史を感じる複数の建物が目に入ってきます。蔦に覆われ、工場というよりもどこか倉庫のような建物とその建物の間に立つ銀色の巨大な醸造設備、所々に無造作に置かれた茶色い竈、そして深い緑の南国の木々。神秘的でオリエンタルな雰囲気がその歴史の長さを感じさせてくれる場所です。来客を察してか、事務所棟の脇で飼われていた犬が忙しなく吠えてきます。
来客用とあった駐車場に車を停めますが来訪客らしい人影は他になく、本社事務所と思われる場所より出てこられた従業員の方に工場見学をしたい旨、声を掛けます。
コロナの関係で現在は工場見学・売店ともに閉鎖中、とのこと。クラフトビール自体は「道の駅 許田 やんばる物産センター」でお買い求めいただけますよ、と丁寧に教えてくださいました。実はWebサイト上には告知が出ていたのですが、直接サイトを見ずにガイドブックを見ていただけだったため見落としていました。残念ながら中の見学はできなかったのですが、外から建物の見学をするのは自由、とのことでお言葉に甘え、この趣の深い工場の写真を撮り、クラフトビールは他で購入することにしました。
Webサイト上には酒造見学についての詳細な案内があっただけに参加できていればきっと楽しいものになっていたのでは、と残念な思いですが、ヘリオス酒造のクラフトビールを飲むときはこの荘厳な景色の中で醸造されたものと思いを馳せることができそうです。