クラフトビールツーリズム 東京都杉並区 マウンテンリバーブリュワリー

東京の文化発信地である渋谷と住みたい街ランキング常連の武蔵野市吉祥寺、この2つの街を結ぶ京王井の頭線の久我山駅。特急の停車駅ではありますが、久我山駅自体は細い道と神田川に挟まれ、大きな駅ビルもない住宅街に位置する駅で、この駅を象徴するものといえば、10分ほど歩いたところにあるスポーツの強豪校である國學院久我山中学・高等学校くらい。新年早々この久我山駅から徒歩5分ほどのところにある「マウンテンリバーブリュワリー」を訪問。

マウンテンリバーブリュワリー (MOUNTAIN RIVER BREWERY)
住所:東京都杉並区久我山3-17-18

東京都杉並区久我山にあるマウンテンリバーブリュワリー

マウンテンリバーブリュワリーは久我山駅のすぐ南を走る人見街道沿いにある有限会社久我山材木のビル1階に入るクラフトビールのブルワリー。ガレージにはマウンテンリバーの名前の由来でもある「山と川」を形取ったロゴが描かれていますが、ぱっと見でここがブルワリーだと気づくのは難しいかもしれません。ただ、徒歩で歩いて行くと、この日はからコーンに「久我山で作るクラフトビール」と書かれた看板が出ており、またガレージから中を覗くと、中には「マウンテンリバーブリュワリー」と楷書で書かれた一枚板でできた看板が立てかけられていました。

訪問したのは1月初め、まだビルの入り口にはしめ飾りが飾ってあり、営業を開始していないのではとの心配もありましたが、ノックすると仕込み中の醸造長が手を止め、出迎えてくれました。ここでRiver SaisonsとMountain Whiteを購入。

帰りかけたところで、再度戻って醸造長に声をかけ、写真をとって問題ないか、の確認をしたところそれも快諾いただきました。わざわざ2度も手をとめていただき申し訳なかったです。

マウンテンリバーの名前の由来は「久我山」の「山=マウンテン」と、このブルワリーのすぐ近くを流れる「神田川」の「川=リバー」に由来するものだとか。同じく東京でクラフトビールを醸造するブルワリーの「高尾ビール」「東村山ディスタントショアーズブルーイング」を含めた「山」に馴染みのある3つのブルワリーでコラボ商品を企画するなど横のつながりの取り組みも興味深いです。

マウンテンリバーブリュワリー 東京都杉並区久我山を起点としたクラフトビールツーリズム - 周辺観光
東京都区の最も西側にある杉並区は、区内を含め周辺に大小多くの公園が点在するエリアです。久我山駅から京王井の頭線で2駅吉祥寺側に向かうとあるのは井の頭公園。一帯には、動物園(井の頭自然文化園)や三鷹の森ジブリ美術館もあり、隔週で週末にはアートマーケットが開催されます。また同じく久我山駅から渋谷方面に4駅行った西永福から徒歩圏内にあるのは大宮八幡宮。東京のへそと呼ばれ、安産祈願で有名な神社ですが、ここを入り口として善福寺川沿いに和田堀公園、善福寺緑地が広がります。

久我山駅から徒歩で20分〜25分ほど北上するか、地元のコミュニティバスで迎えるのは、中央線の西荻窪エリア。チェーン店ではない個性的なお店が多く居並ぶ街として同じ中央線で近接する阿佐ヶ谷や高円寺と共に雑誌等にも取り上げられることもしばしば。この中央線のアーケード内にあるSAKE-YA西荻ではクラフトビールを醸造するブルワリーがあり、また併設する酒屋で日本各地のクラフトビールを買うことも可能です。

久我山駅から3駅行った吉祥寺駅にもクラフトビールが飲めるお店・買えるお店が点在しています。クラフトビール大手ワッホーブルーイングの「YONA YONA BEER WORKS 吉祥寺店」、老舗でもあるベアードビールはタップルームを、またクラフトビールと料理が楽しめるクラフトビアマーケットが2店鋪をそれぞれ吉祥寺に展開しています。