クラフトビールツーリズム 東京都立川市 坂道ブルイング(SAKAMICHI BREWING)

東京西部に位置する立川市は、西部に昭和記念公園、南に多摩川と少し足を伸ばせば緑豊かな多摩の風景が広がりますが、市を南北に貫く多摩モノレールの周辺は開発が進み、その沿線にあるIKEAやららぽーと、バスケットボールのBリーグの試合なども行われるアリーナ立川立飛、ソラノホテルなどここ10年ほどで新しい施設が続々オープンしています。また立川駅周辺ももとより高島屋、伊勢丹、ルミネ、グランデュオと大型の百貨店やファッションビルが顔を揃えており、多摩エリアにおいて商業的には最大の街という存在感を持っています。

この立川にもいくつかブルワリーがありますが、今回訪れたのは立川南口より5−6分のところにある3階建てビルの一角に構える「坂道ブルイング(SAKAMICHI BREWING)。

坂道ブルイング(SAKAMICHI BREWING
住所:東京都立川市柴崎町2-6-5 1F

このビルの1階は白基調のタイル貼りですが、ここ「坂道ブルイング」は、木材を重ね合わせて使った佇まいでどこか山小屋やログハウスの雰囲気を持っています。坂や山を模したようなロゴマークもやはり木製で可愛らしい雰囲気に、このブルワリーのこだわりを感じることができます。

2022年6月某日、この日は土曜日とあって、訪れたのは夕方4時ごろながら既にお店はほぼ満席。窓際にあるカウンター席や高めのテーブル席もすでに埋まっていましたが、自身はグラウラーを持ち込んでのテイクアウト予定だったため関係なし。ただこの「坂道ブルイング」は食べ物は持ち込み自由とあって周辺で買った軽食などを片手に「新鮮なビールを飲みたい!」という方が多いのか、顔を赤くし結構出来上がった方もいらっしゃってとっても賑やか。いい雰囲気です。

店先に掲げられたブラックボードを見て「テイクアウトもできます」とあったのですが、カウンターに立って念の為「グラウラーでの持ち帰りはできますか?」と確認。「できますよー」という返事を聞いて一安心し、何を飲もうか思案します。(ちなみに、よく見ると入り口脇に掲げられた「坂道ブルイングへようこそ」の看板に「グラウラーもできます」と記載あり)

この日は、坂道ブルイングだけでなく、デビルクラフトなど他の銘柄の取り扱いもあり、IPA、ブラウンエールなど多彩なクラフトビールの用意がありましたが、せっかくなので坂道ブルイングのオリジナルを飲めればと思い、ケルシュスタイルの「Oni Koen Kolsch」を選択、持ってきた1リットルのグラウラーを差し出します。
「どのくらいですか?」と聞かれ「500ください」と伝えると、タップをひねって目分量で慎重に注いでくれました。このあたりはさすがプロです。

中央線で立川駅から東京方面に向かう線路そばに錦第二公園という公園があり、ここに鬼の顔をした滑り台があります。地元では「オニ公園」と呼ばれているこの公園の名前を借りたのが、このOni Koen Kolshのよう。他にも所在地の立川市柴崎から命名した「Shibasaki Session」というオリジナルクラフトビールも醸造しています。

ビールが注がれているのを待っている間、カウンター脇に目をやると可愛いタップルームの模型が。あとで知りましたが、SAKAMICHI BREWINGのコースターにビールを置いて写真を撮ると「映える」らしいです。流石に持参したグラウラーは大きすぎたのでできなかったですが、ここ坂道ブルイングでは国内外の多彩なクラフトビール缶・瓶の取り扱いもあるため、グラスに注がれたクラフトビール だけでなく、購入した缶や瓶などで撮ってみるのも面白いかも。

坂道ブルイング 東京都立川市を起点としたクラフトビールツーリズム - 周辺観光

地元立川市と昭島市にまたがるようにあるのが国営昭和記念公園。戦前は立川飛行場、戦後は米軍の立川基地だった広さ150ヘクタール以上の土地を、昭和天皇在位50周年の記念に公園として整備されました。プール、サイクリングコース、アスレチック、バーベキューなど様々な施設がありますが、原っぱも大きく野外ライブやイベントなどが行われることもあります。最寄駅は青梅線の西立川駅ですが、立川駅からも商業エリアを通ってギリギリ歩ける距離で、途中のお店でお弁当などを買ってピクニックする人も多いよう。上記の施設がある公園への入園は有料ですが、手前にある原っぱエリアは無料で誰でも利用でき、週末にはイベントなどが行われています。

この昭和記念公園に隣接する形で立っているのがスウェーデン発の家具製造・販売のIKEA。都心型店舗を除き、東京都内で唯一のIKEAです。

また立川はJR中央線の特別快速が停車する主要駅でもありますが、青梅線・五日市線の始発駅にもあたり、青梅や奥多摩、五日市方面へはこの立川駅で乗り換えて向かうという玄関口でもあります。
青梅線と五日市線は、立川駅から拝島駅までは同じ路線、その先で2本の路線へと分かれます。五日市線は多摩川の支流である秋川と並行するように走り、秋川渓谷などへのアクセスで利用がされています。また青梅線は沿線に御嶽山をはじめとした登山に向いた山や多摩川上流でのラフティングなど東京都内で自然を楽しめる場所として多くの観光客が訪れています。