クラフトビールツーリズム 長野県 山の間ブルワリー&クラフトビアパブ

長野県長野駅。1998年に冬季五輪が開催され、玄関口となった駅。新幹線の改札から善光寺口に向かう構内には大きなオリンピックロゴが飾られ、駅を利用する観光客が写真に収める姿を見て、あれからもう25年も経ったのかと、時の流れ早さを感じながら駅を出てほぼ目の前、善光寺口から徒歩2−3分行ったところにある「山の間ブルワリー&クラフトビアパブ」に足を運びました。

山の間ブルワリー&クラフトビアパブ(YAMANOMA BREWERY)
住所:長野県長野市北石堂町1375

2024年2月、新幹線から降り立った長野駅は東京に比べるともちろん寒さを感じたものの、駅を出たら一面が銀世界=雪景色!とはなっていませんでした。。タクシーの運転手さんに聞くと、例年この時期、道の両サイドにそこそこの高さの雪が積もっているものの、今年は暖冬で降雪そのものが少なかったとのこと。確かに長野にいる間、雪が積もっているところは一度も目にすることなく、移動も楽チンだったのは自分にとっては好都合。ただ、駅ではスノーボードやスキー板を抱えている旅行客(特に外国人)を見かけたので、そういう方にとってはこの暖冬は残念なものでしょう。

長野駅の善光寺口をでて目の前のロータリーを超えた先に線路と並行して走るのが長野大通り。この大きな道を挟んだ右側に、ながの東急百貨店があります。デパートが駅ビルではなくて少し離れた場所にあるのを不思議に思いながら、長野大通りにかかる横断歩道を渡り、東急デパートの手前を左に入ると二手に分かれますが、手前側の道路を入ってすぐのところに山の間ブルワリー&クラフトビアパブはあります。火曜・水曜の定休日以外は15時より営業しているとのことで、オープン間もない15時過ぎに伺いしました。

ブルワリーとしてはとても立派な店構えで、引き戸を開けると左手には飲食エリア、右手にはバーカウンター。外観に加え、和風な店内はブルワリーやパブというよりお蕎麦屋さんにありそうな雰囲気です。それもそのはず、あとあとになって調べたところ、元々この場所は居酒屋「はなの舞」の店舗だったよう。

店内にはまだお客様はいなく、店主(じぃじと思われる)と女将さん(ばぁばと思われる)が出迎えてくださいました。あいにく飲んで帰れないため、入口脇に置かれていたボトル棚を見て、「ボトルで持って帰れますか?」と聞くとラインナップを紹介してくれました。この日購入したのはじぃじの眞ごころIPAと、夏の日のじぃじ(IPA)の二つ。じぃじが一度奥に入り、ボトルを持ってきてくれました。

待っている間、店内で目を引いたのはアメリカの地図。主に東側に赤や緑のピンが数多く立っており、率直に気になったため聞いてみました、これはなんでピンが立っているんですか?と。

曰く、ご夫婦が住んだことのあるところや訪れたことのある場所にピン立てしているとのこと。後になってInstagramやネット記事などから推測するところによるとじぃじは現役時代に海外に住んでいたことがあるよう。海外赴任が主に東海岸だったのでしょう、かなりの数の地に巡っている様子が伺えました。

このアイデアはとても良いな、と思いました。巡ったところに印を残すことで、きっとその地の思い出と共に思い出すことになるでしょう。クラフトビールツーリズムも、根底に同じようなコンセプトがあります。

山の間ブルワリー&クラフトビアパブ 長野県長野市を起点にしたクラフトビールツーリズム

もう一つ、店内に掲げられたポスターで気になったのが、「STAMP CARD of CRAFT BEER」。長野駅から善光寺の表参道付近までにある5つのお店を巡る企画。STAMP CARDを持参すると各店舗で特典が用意されており、集めた数に応じてもプレゼントもらえるというもの。参加店舗は「山の間ブルワリー&クラフトビアパブ」「Mash Café & Bed Nagano」「長野みなみ風ビール」「Squirrel Forest Craft Beer & Others」「Mallika Brewing」の5店舗。しっかり英語表記もされているところからも、海外からの観光客を掴もうとしている姿勢が伺えます。