クラフトビールツーリズム - ハワイ州ホノルル HOWZIT BREWING

ハワイ・オハフ島のワイキキの西側に位置するアラモアナセンターよりもさらに西のエリアに広大な範囲で再開発が進むワード・カカアコと呼ばれるエリアがあります。ワイキキビーチ周辺のように、観光一辺倒といった雰囲気はなく、大型なモールやスーパーが点在する一方、高級(そうな)マンションが次々と立ち、そこかしこで引き続き工事が行われています。このエリアの歴史はこの記事に詳しいですが、未だ古くからの倉庫や工場といった類の建物も多く、日本とは違ったスケールの大きいアメリ的な街並みを見ることができるのも特徴です。

観光地ではないこともあってか、このエリアには多くのブルワリーがあり、以前2023年末にハワイへ訪れた際にもALOHA BEER COHANA KOA BREWINGといったブルワリーを訪れました。今回、2025年夏の訪問時には、2023年末にはまだオープンしたてだったHOWZIT BREWINGに2025年7月末に訪れました。

HOWZIT BREWING
住所:330 Kamani Street, Honolulu, HI

ガイドブックにもショッピングエリアとして掲載されているワード・センターやAmazon系列のWhole Foods Marketからさらに西側へ。Auahi St(アウアヒ ストリート)をConsolidated Theatres Wardという映画館やDave and Buster'sというアミューズメントレストラン(こちらは2025年にアラモアナセンターに移転開業したものの店舗の外装は残っていました)の前を通り、その先は工事中のためあまり遮るもののない歩道をテクテク歩くこと10分強。カカアコならではのウォールアートがちらほらと見え始めるWard Ave(ワードアベニュー)を超えると低層の店舗が軒を連ねるエリアに入りますが、Kamani St(カマニ ストリート)の入り口あたりもこの時期は絶賛工事中。

木曜日の昼前後だというのに目に入る人は、工事関係者のみ。もともと倉庫街でエリアの広範にわたって大規模再開発中とあっては、人に会わないというのも納得。観光客にとっては、夜間は少々危険かもしれません。

目の前に広めの駐車場を配し、エメラルドグリーンの外装を纏った店舗は、エリア全体が工事中な茶色な雰囲気の中にあってやはり目立ちます。木の囲いに白いパラソルでテラス席が用意されているのが今回お目当てのHOWZIT BREWING。HOWZITとは、How is it going?をハワイアンが略して使うスラングだそう。How are you?に近い「調子どう?」的な意味合いになります。ハワイアンとの密接なつながりを示す屋号を体現すべく、店舗内はハワイの雰囲気が満載。大型の冷蔵庫にはびっしりクラフトビールが並んでいました。

カラフルなサーフボードやスケートボードが飾られ、、サーフィンや海に関する絵画が壁一面に飾られていました。写真には写っていませんが、ハワイ在住の版画アーティストのSteven Keanの大きなサーフアートも。ちなみにこのSteven Keanは前週土曜日に開催していたカカアコのファーマーズマーケットに出店していて、一緒に写真を撮りました。

店内はオープンしたての平日の昼12時過ぎとあって他にお客がおらず。高めのハイテーブルに陣取り、アメリカの映画館のようなメニューを眺めます。

この日オーダーしたのはWC Session IPA。高い天井に、テラス席まで抜けるようなオープンな環境に、ビールがよく映えます。

アメリカでは法律で屋外での飲酒が禁止されているため、入り口のドアのところには、ここより先にビールを持ち出さないように、といった忠告のメモが貼られていました。あまり他のブルワリーで見ることがないメモだったのですが、オープンな環境だと思わず出てしまう人がいるのも納得です。

オリジナルグラスはなかったものの、ステッカーやTシャツを販売していたので購入。「HOWZIT?」と書かれたゆるキャラステッカーがなんともハワイのおおらかさを感じさせてくれました。ちなみにWCには色々なブルワリーの写真がたくさん。こういうのもブルワリー独自のカルチャーを尊重していて素敵だなと感じました。

HOWZIT Brewing カカアコを起点にしたクラフトビールツーリズム

冒頭で述べた通りカカアコエリアはクラフトビールのブルワリーが多く集まるエリアです。このHOWZIT Brewingから5-6ブロック、徒歩ではおよそ7−8分のところにHANA KOA Brewingがあります。ブルワリーというよりもレストランと言っても過言ではないほど充実した食事メニューで、前回はランチを堪能ました。今回はHOWZIT brewingで飲んだ後、それもランチを済ませた後とあったのでいくつかのグッズを買いに立ち寄ってみました。

また、これも以前書いたHonolulu Beerworksはここカカアコで創業・営業しており、島内のスーパーのビール売り場でもよく缶のビールを見るほどメジャーなクラフトビール。もともとHOWZIT Brewingからも徒歩で5−6分の距離にあったのですが、今回のオアフ島へ来るにあたって調べてみるとダウンタウンの方へ移転をしていました。