クラフトビールツーリズム - 岡山県岡山市 カワズブルーイング

JR岡山駅の東側、車でおよそ5-6分のところにある後楽園。金沢の兼六園、茨城の偕楽園と並んで日本三名園の一つに数えられ、今なお造園当時の面影を残す公園として、対岸の岡山城と合わせて一大観光エリアとして多くの観光客を惹きつけています。この後楽園を囲むように流れる旭川の橋のすぐ近くにカワズブルーイングがあります。

カワズブルーイング(Kawazu Brewing
住所:〒700-0812 岡山県岡山市北区出石町1-7-7

岡山県のほぼ真ん中を縦断する旭川が瀬戸内海の児島湾に流れ込む直前の中州に位置する後楽園。対岸に岡山城を臨み、敷地内には岡山県立博物館があったり、東岸の川沿いに埋められたソメイヨシノが春になると桜の名所になっていたりと、岡山市の観光スポットと言える広大な日本庭園です。この後楽園の西側に位置するの鶴見橋周辺には、昔ながらの面影を残した低層の長屋風の建物や商店が軒を連ねていますが、後楽園通り沿いには比較的新しいお店も点在しています。カワズブルーイングもまさにその一つ。

3階建てのビルの1階に位置するカワズブルーイング、その敷地は道路沿いに広いウッドデッキが設けられ、ウッドデッキと同じ木目トーンの可愛らしい看板が来訪者を迎え入れてくれます。このウッドデッキでも一杯できそうでしたが、訪問したのは12月下旬、冷たい風の日だったこととお店が広く空いていたこともあって店内に進みました。

入って右手にクラフトビールの醸造施設がガラス越しに見えるようになっており、左手にはテーブル席、奥にはカウンター席が設けられていました。テーブル席の上にある窓際には、様々なクラフトビールのボトルやカン達が。。ビール好き感が強く伝わってきます。訪れたこの日はタクシーで一人やってきたこともあり、カウンター席の一番端に座りメニューを手に取りました。

この日オーダーしたのは、Hi CheHi Cheers!というペルジェンペールエール。

ちなみに、こちらのブルワリーでは自社醸造のクラフトビールのみならず、真備竹林麦酒(岡山県)、DD4D BREWING(愛媛県)、呑象(どんぞう)ブリューイング(香川県)といった近隣県のクラウフトビール、そしてこの日はWHITE DOG BREWING(神奈川県)のクラウフトビールも置いてありました。

12月で日が暮れるのが早くなったといっても、夕方でまだ薄ら明るい時間帯で、先客として外国人のお客様が1組だけいらしていました。場所柄、後楽園や岡山城観光の帰りに、という方が来やすい場所です。

このカワズブルワリーも含め、これまでの経験上、必ずしも駅近でアクセスのいい場所にあるとは限らないのがブルワリー。醸造設備を備えるとなるとテナントの広さの問題もあって、やや駅からは離れたところにあるブルワリーも少なくありません。となると、問題はブルワリーまでの移動手段です。2024年11月の道路交通法の改正により、飲酒しての自転車の運転には「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」が課せられるようになった、とはいえ、ブルワリーまでの往路には自転車は有効なツール。今回も、事前にGoogle Mapで場所を調べ、ここならば岡山駅よりシェアサイクルで行くことはできそうだな、と見積もっていました。

ところが、、普段移動手段として利用している「ドコモバイクシェア」「ハローサイクリング」「チャリチャリ」などのシェアサイクルが岡山では一切利用できないことが、現地について判明。利用できるのが「岡山市コミュニティ ももちゃり」という独自サービスのみでした。。一見さんには、借りるための手続きもやや煩雑で、結局往路ともにタクシーになりましたので(しかも時間帯のせいか、帰りにタクシーを捕まえるのも一苦労でした)、公共の交通機関を使うことをお勧めします。

公共の交通機関は、岡山駅から岡電バスで後楽園に向かうバスに乗車し、天神町バス停が最寄りとなります。