クラフトビールツーリズム - 沖縄県南城市 南都酒造所

那覇空港から車でおよそ40分、南城市玉城前川にある観光施設「おきなわワールド」。沖縄県最大級の鍾乳洞・玉泉洞を目玉とするこの施設の中に、クラフトビールを醸造する南都酒造所は併設されています。鍾乳洞を抜けて琉球王国城下町へと向かう途中、赤瓦の屋根を載せた建物が見えてきたら、そこが目的地です。

南都酒造所(Okinawa Sango Beer
住所:沖縄県南城市玉城前川1367

赤瓦の屋根には守り神のシーサーが据えられ、軒下からガラス越しに醸造タンクが並ぶ様子がうかがえます。「サンゴ地ビール工場」と書かれた木製の扉は重厚な造りで、琉球石灰岩を思わせる白い壁とあわせて、いかにも沖縄らしい佇まいです。入口付近には南都酒造所のロゴマークが掲げられており、サンゴの枝をモチーフにした意匠に「COUNTRY PRIDE」の文字が添えられていました。

南都酒造所ではハブ酒に加えて、玉泉洞の地下水を使ったクラフトビール「Okinawa Sango Beer」を醸造しています。園内の案内板には、IPA、セゾン、アルト、ケルシュ、ブラックエール、ダブルアップIPA、パッションフルーツと、ラインナップがずらりと紹介されていました。ケルシュは「白ワインを思わせるフルーティーな風味」、セゾンは「ジューシーなアロマとフルーティーな酸味」といった具合に、それぞれの個性が案内板に丁寧に書き分けられています。案内板には「コーラルウォーター100%」の文字もあり、サンゴで形成された玉泉洞の地下水がカルシウムとミネラルを豊富に含んでいることが、このビールのこだわりだそうです。

併設されている地ビール喫茶「SANGO」では、実際にこれらのクラフトビールを飲むことができます。

売店のコーナーには瓶ビールがずらりと並び、ケルシュ、IPA、セゾン、パッションフルーツの4種がそれぞれポップとともに紹介されています。隣には泡盛ときび酢で仕込んだという「琉球レモンサワー」や、ハブ酒をベースにしたエナジーハイボール「ハブボール」の缶も並んでいて、ビール以外の南都酒造所らしい商品も目を引きました。この冷蔵庫隣には受賞歴を示す賞状も並べられており、ジャパンブルワーズカップ2025のライトエール部門でケルシュが3位に入賞したことを伝える額装の賞状が飾られていました。近くには手書きのポップで「オキナワサンゴビール ケルシュが好位置受賞!!」と書かれており、スタッフの喜びが伝わってくるようでした。

おきなわワールドは広大な敷地に沖縄らしさがあふれる施設で、子供にはエイサーなどのショーやシーサー・琉球ガラスといった民芸品の手作り体験が用意されている一方、大人にはこうしてクラフトビールやハブ酒の飲み比べができるのが魅力です。鍾乳洞見学や琉球王国城下町の散策と合わせて、ビール片手にひと息つける立ち寄りどころとしておすすめです。