クラフトビールツーリズム - 神奈川県足柄下郡湯河原町 HUMANS BEER
神奈川県の南西端、箱根と熱海のちょうど間に位置する湯河原町。東京から東海道本線に乗り、熱海のひとつ手前で下車するだけでたどり着けるアクセスのよさもありながら、古くからの温泉地として多くの文豪に愛された町でもあります。近年は熱海に多くの観光客が訪れる一方、隣の湯河原の観光地としての盛り上がりは、、という状況ではありますが、新しいお店もポツポツと増え始めており、今後に期待が持てるかもしれません。
その湯河原の福浦漁港のほど近くに醸造所を構えるのが、HUMANS BEERです。
HUMANS BEER
住所:神奈川県足柄下郡湯河原町福浦437-6
住所は湯河原になっていますが、湯河原駅から徒歩で向かうには少々距離があり、徒歩で向かうなら東海道線のJR真鶴駅で下車するのがおすすめ。およそ20分ほどの徒歩の道、海に近づくにつれて潮の香りが漂ってきます。駅からはそれなりの距離がありますが、国道135号線から少し入ると風情ある細い路地やカラフルな家が目につき始め、まるでジブリ映画のワンシーンを想起させてくれるような雰囲気がちょっとした旅気分を高めてくれます。

HUMANS BEERは2021年11月に湯河原町ではじめてできたクラフトビールのブルワリーで、当初は醸造とボトルショップでの販売のみでしたが、2024年にビルの3階部分がタップルームとしてオープンし、作り立てのクラフトビールや簡単な食事を楽しめるようになりました。家族経営らしく、ブルワリーの立ち上がりの経緯はホームページのこちらに詳しいです。
ボトルショップとタップルームは入り口が異なり、一度建物の外に出て回り込む必要があるためボトルショップで道を確認してから向かうのがスムーズです。今回はボトルショップ側に行ってしまったので、一度福浦漁港側へ回り込んで路地を上る形で3階のタップルームに向かいます

3階へ上がると、そこには「海の上のタップルーム」という名にふさわしい景色が広がっていました。目の前に広がるのは相模湾の海だけ。訪れたこの日は連休とあってテラス席は賑わっており、晴れた空のもとで海を眺めながらビールを飲む時間というのは、なかなか都内では味わえない贅沢さがあります。室内にも席があるため、天候を気にせず訪れることができるのも嬉しいところです。

この日オーダーしたのはIPA。ホップをふんだんに使ったHUMANS BEERらしいスタイルで、海風の中で飲むとその苦みと香りがいっそう際立ちます。


HUMANS BEERがユニークなのはビールの個性だけではありません。ラベルにはシンボルキャラクター「アダムスター」の冒険が描かれており、各銘柄のビジュアルにも家族ならではのユーモアとセンスが感じられます。地元農家とも連携しており、湯河原産の柑橘を使ったビールも手がけるなど、この土地に根ざした醸造所であることが伝わってきます。

HUMANS BEER 神奈川県湯河原町を起点にしたクラフトビールツーリズム
湯河原は温泉地としての歴史が深く、駅周辺には温泉旅館が立ち並びます。HUMANS BEERで醸造所とタップルームを楽しんだあと、温泉でゆっくり過ごしてから帰路につくというルートは、日帰りでも十分に満足感のある旅になります。また熱海まではわずか一駅。足を延ばして熱海のクラフトビールシーンと組み合わせてみるのも面白いかもしれません。
