クラフトビールツーリズム ハワイ番外編 ハワイのクラフトビール事情

2023年末に3年半ぶりに海外に行く機会を得て、ハワイへ。この旅ではALOHA BEERLanikai Brewingなどいくつかのブルワリーに訪問することができました。2015年にここハワイでの開放的なブルワリー体験が、アメリカのクラフトビールカルチャーに出会ったきっかけとなっていたし、2019年に訪れた際には街のスーパーに色々なブルワリーのクラフトビールが並んでいるのを目にし、アメリカのブルワリーのラインナップの多さに驚いたものでした。

今回のハワイ旅行でも訪れたカカアコエリアは、以前に増して開発が進み、商業施設とともにHANA KOA BREWING、Howzit Brewingなど比較的新しいブルワリーができていたことでBeer Loverにとって魅力ある街になっていました。

Waikiki Brewing Company

そんな中でカカアコにありながら、残念ながら今回は訪問できなかったのがWaikiki Brewing Companyでした。ただこのWaikiki Brewing Companyはカカアコ以外にも店舗があります。1つがワイキキのヒルトンハワイアンビレッジ近くでもう1店舗がマウイ島。

そしてもう一つ、ワイキキの中心地にありラグジュアリーなブティックや高級なレストランなどが数多く入るショッピングモール、ロイヤルハワイアンセンターにもお店を出しています。(偶然、ロイヤルハワイアンセンターの1階、ザ・チーズケーキファクトリー近くの看板で知りました。しかしWaikiki Brewing Companyの公式HPには記載がありません。理由は後述します)

Waikiki Brewing Compny
住所:2301 Kalākaua Ave, Honolulu (Waikiki FOOD HALL)

このロイヤルハワイアンセンターの2階には大きなフードコートがあり、いつ行っても多くのお客で溢れ賑わっていますが、この3階のWaikiki FOOD HALLは規模こそあまり大きくはないものの、いくつかのレストランがラインナップされていました。

2階のフードコートはPanda Expressレイジングケインズなどのチェーン店を中心に、カジュアルなお店が軒を連ね、真ん中にテーブルが並ぶどこにでもあるフードコート、といった体裁ですが、そちらに比べるとこの3階にあるフードコートには地元ハワイと密接な繋がりを感じるお店が多く、Waikiki FOOD HALLとして一つの店舗のような作りになっており、サーフボードが置かれるなど内装も凝っていました。

このFood Hallの真ん中にあるバーカウンターにWaikiki Brewing Companyのロゴ。メニューにもある通り、Cheese Burger Wiki Wikiとのコラボ店舗となっていました。

そのためかこの日サーブされたビール(Aloha Spirit Blonde Aleをオーダー)はオリジナルグラスではなくプラスチックカップ。店員さんはしっかりWaikiki Brewing Companyのエプロンをつけていましたが、、、あとでレシートを見るとCheese Burger Wiki Wikiになっていました。ということもあって、Waikiki Brewing Companyの純粋な店舗とは言い難い形態となっています。

そのため、醸造施設はもちろんですが、残念ながらグッズなどの販売もなし。純粋にWaikiki Brewing Companyのビールを楽しみたい、という方向けのお店です。

スーパーで取り扱われる缶ビール

今回はAmazon傘下のWhole Foodsへ行くのも楽しみにしていました。2019年に訪れた際に入ったワードセンター近くのWhole Foodsではビール売り場に色々なクラフトビールがぎっしり並んでおり、どれを選ぶか相当迷った思い出があったためです。(結局はWaikiki Brewing Companyの缶ビールをほぼジャケ買いしました)

今回訪れたWhole Foodsでも、その時の印象が残っていてワクワクしてビール売り場に向かったのですが、ラインアップは豊富なものの4本または6本などのまとまったパッケージ販売が多く、1缶単位での販売はメジャーなナショナルブランドのビール(クアーズ、バドワイザー、アサヒなど)がメインでした。ただ写真の通り、金額は比較的安かったです。

なかなか日本のスーパーでこんなキャッチーなクラフトビール缶が並んでいるのはお目にかかれないので、これを見るだけでもテンションは上がったのですが、6本いりとなると、そもそも滞在中に全部飲みきれない可能性が高いため、今回は断念。

一方、ホテル近くのABC STOREはコンビニだけあって種類が少ないもののしっかりとクラフトビールも置いてあり、しかも1本売りがほとんどだったので、今回の滞在中はそちらで買うことが多くなりました。例えばSIERRA NEVADAはクラフトビールの老舗ですが、Pale Aleに馴染みがあるものの写真の「ATOMIC TORPEDO IMPERIAL IPA」は見たことがなかったために購入。

また今回初めて知ったNew Belgium Brewingは、調べるとこちらも米国の老舗のクラフトビール会社。インパクトのあるデザインの缶で、ABC STOREの冷蔵庫でも目立っていました。ホテル近くのABC STOREはだいぶ規模が小さかったので、大きな店舗だともう少しラインナップがあったかもしれません。

またこれは意識していたわけではありませんが、普通のレストランに入っても、地元HAWAIIのクラフトビールを取り扱っている店舗があったように思います。カラカウア通りで、ハイアットリージェンシーとホノルル動物園のちょうど中間あたりにあるCheaseburger In ParadiseではWaikiki Brewing Companyのクラフトビールの取り扱いがありましたし、生活の中にだいぶクラフトビールが浸透しているような印象を今回のハワイ旅行を通じ実感しました。